はじめての四川料理
はじめての四川料理 四川料理特有の香辛料 四川料理のレシピ 中華のお供「紹興酒」

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当サイトは中華料理の中でもで日本でたいへん人気の高い「四川料理」についてまとめたサイトです。内容は本場中国にお住まいの方による執筆となっていますので、本格的な四川料理を楽しむことができるよう構成されております。四川料理特有の香辛料、レシピなどから、料理のレパートリーを増やす手助けをさせていただきます。

四川料理

4000年の歴史が生み出した中華料理は、世界三大料理の一つとして世界の人々に愛されています。中国料理は山東料理(さんとう料理)、四川料理(しせん料理)、湖南料理(こなん料理)、江蘇料理(こうそ料理)、浙江料理(せっこう料理)、安徽料理(あんきりょうり)、広東料理(かんとん料理)、福建料理(ふっけん料理)と大きく八つに分けることができます。北京料理は中国八つの料理の中には入っていません。北京料理は中国全土の料理が集まる場所で、八つの料理の良い部分をミックスしたと言われているので、どの料理にも入れることができないからです。

中国人と四川料理

中国語では料理のことを「菜cai」と言って、中国人は四川料理を「川菜chuancai」と略して言います。しかし、日本料理のことは「日本菜」ということが少なく、「日本料理ribenliaoli」と呼ぶことが普通です。土地が広く、地域性が大きい中国では数多くの中華料理がありますが、中国の街を歩いていて至る所で四川料理屋さんの看板を目にすることができます。中国語で「正宗川菜zhengzhongchuancai」というのは、四川料理専門店ということで本場の四川料理を味わうことができます。

中国人でも四川料理の素を使う

中国の一般家庭では四川料理を外食で食べることが多く、自分で作ることは少ないです。中国人なら誰でもマーボー豆腐やチンジャオロースのような四川料理を作れると思ったら大間違いです。中国のスーパーでも日本と同じく、マーボー豆腐の素、チンジャオロースの素など材料さえあればすぐできる四川料理の調味料を売っています。四川料理は、いろんな特殊な調味料を使うので四川の人にとっても大変難しいとされています。一般家庭で、四川料理に使う全ての香辛料を取り揃えることはなかなかできません。四川料理がよほど好きでしょっちゅう作るならともかく、作る回数が少ない人は四川料理の素を使うことが多いです。

四川料理の特徴

四川料理は成都(せいと)と重慶(じゅうけい)を含む四川省の郷土料理を指します。成都は省府として四川省の政治、文化、歴史の中心地です。重慶は中国四つの直轄市(北京、上海、天津、重慶)の一つで、人口一千万を越える大都会です。四川料理は、「スパイシー、辛い、香ばしい」という特徴と「百の四川料理は百の味」という美名を持っています。四川料理といえば日本人は「辛い」イメージですが、中国人は四川料理を麻辣(マーラー)という文字で表現しています。

四川料理の代表

四川料理は2000種類を超えていると言われていますが、マーボー豆腐、担々麺、チンジャオロース、マーボーナス、ホイコーローは、日本人もお馴染みの四川料理メニューです。中国人でも四川に住んでいる人なら別として、誰でも毎日四川料理を食べているわけではありません。四川から遠く離れている地域では外食としては四川料理を食べますが、家ではほとんど四川料理を作りません。中国の人は「地元で取れた物を地元で消費する」、「昔ながらの食べ物を大事にする」習慣があります。

四川料理の会員制度

中国で四川料理は、郷土料理とされています。中国の人は外食で四川料理を楽しむことが多く、各料理店ではあの手この手を使ってお客を引く「作戦」を生み出しました。
四川料理店では会員制と取り入れていて、ある程度の金額まで消費するとボーナス料理を進呈しています。ボーナス料理は毎月変わりますが、何種類の中から自分の好きな料理を選ぶことができます。ボーナス料理なのでもちろん無料です。
ボーナス料理をもらうために、一定の金額まで消費する人が多いです。

四川料理は「マー ma」「ラー la」「タン tang」

中国の四川に行くと遠くから「マー」「ラー」「タン」と読むお店の看板が目に入ります。中国語のma(マー)は「舌がしびれる」、la(ラー)は「辛い」、tang(タン)は「熱い」という意味です。この三文字は、四川料理の舌がしびれるような辛さと熱い料理という特徴を現しています。辛いものを熱いうちに食べることは、とても大変なことです。でも、舌がしびれなければ、辛さと熱さがなければ四川料理と言えません。四川料理を食べる時には、「汗を流す」、「顔が真っ赤になる」ことを覚悟しなければなりません。